折本『成形するカード』
アニメ『正解するカド』が面白いですね。
作品中に出てくる一辺2kmの立方体「カド」が気に入ってペーパークラフトで作れないかと生まれたのが折本『成形するカード』です。
表面の模様をQRコードに見立てて掌編を埋め込みます。
QRコードで小説を立方体に書くのは以前に見たことがありますが、切り張りするタイプだったと思います。
なので、自分のコンセプトとしては、
- プリンタ用紙のA4サイズ一枚でできること
- 切るのはいいが貼り付けるのはやめておこう
と設定。
まずは立方体を作れるような展開図を想像して適当に折ってみます。
3×4で立方体が作れそうです。
A4サイズだと210×297なので、210/3=70。70×4=280。297-280=17となります。
つまり、一辺70mmの立方体で、のりしろを17mmとするとちょうどいい感じになります。
で、できた展開図がこれ↓
なんと切らずにすみました!
で、参考までに立方体の折り方ってネットにあるだろうかと検索したところ、表面に斜めの線が入るタイプが出てきました。
でも、カドっぽいものQRコードで作ろうとしているので、斜めに折った部位が表面に来るのはQRコードの再現性が悪くなるので没。
やっぱり自分が適当に作った方がいいという結論になりました。
そして数日後……。
別の折り方ができないかと適当に折り方を変えて遊んでいたら違う折り方が生まれました。
若干折り方が複雑になりましたが、前のやつより強度が高いです。
新しい折り方の方はType2として、表面の絵も変えようとしました。
幾何学的な模様を入れようと、CLIP STUDIOの「対称定規」を使い、適当に線をグリグリして万華鏡のように模様を作って、小さくしたQRコードを貼り付けました。
作ったPDFは織豊出版のダウンロードページに置きました。
展開図をデータを起こして、面付けツールのPDFin1の設定ファイルに追加しました。
ベースとなる文書はWordで作り、PDF化してPDFin1で展開図を合成。
Wordで表を均等に分割したかったのですが、余白の関係でうまくできませんでした。
縦書きで4段目が改ページされてしまうので、4段目は高さを小さくしたりして。
合成した展開図を見て、これくらいかな?と位置を微調整。
ちょっと面倒くさかったです。
自分でも好きなデザインで作ってみたいという人が居れば、ファイルを送ります。
折り方のコツを書いておきます。
Type1:
こんな感じに折ります。
Type2:
内側から見るとこんな感じ。
左右を同じように折って。
全面を折り込んだら最後にフタをして完成!
一枚の紙に戻さないなら、テープで留めたり、糊付けしてもいいかも。