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暖かい樹のブログ

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かじいたかし『僕の妹は漢字が読める』

感想
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前から気になっていたラノベを読みました。

僕の妹は漢字が読める (HJ文庫)

僕の妹は漢字が読める (HJ文庫)

 

 でも、その前に予備知識として『1984年』を読んどいた方がいいかもと、手早く済ませるためにKindleの「まんがで読破」シリーズを。

1984年 (まんがで読破 MD100)

1984年 (まんがで読破 MD100)

 

 

戻って『僕の妹は漢字が読める』の話です。

物語の舞台は未来です。

未来の世界では漢字が廃止されて普通の人は漢字が読めません。萌え系のラノベが正統文学とされる世界です。

出てくる文章は一文が短く、セリフの前には発話者名がかいてあり、矢印や星とかの記号も出てきます。

これは、『1984年』に出てくる「ニュースピーク」というのの極端なカタチと言えます。

「ニュースピーク」というのは、言葉を簡単にしようというもので、表現を簡潔にしたり、語彙を少なくするものです。詳しくはこちら→ニュースピーク - Wikipedia

僕の妹は漢字が読める』に戻ります。序盤は未来世界の話ですが、途中から過去へタイムスリップします。過去と言っても、読者にすればほぼ現在です。

で、すったもんだのすえ、いい感じに話がまとまります。

クトゥルー神話に例えるとイスの大いなる種族が出てくる『時間からの影』のようです(変な喩え)。

変な未来感と、タイムスリップものとしてよくまとまっていて面白いです。

 

実際は、更に話が続いて、タイムパラドックスものになって次巻へ続く、となるのですが、そこは無視すれば1巻分としてまとまっていい感じです。気になる人は続けて読むといいでしょう。全5巻なのでそんなに多くないですし。