暖かい樹のブログ

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施川ユウキ『バーナード嬢曰く。』

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Twitterのタイムラインに流れてきた『バーナード嬢曰く。』、ググってみたら面白そうだったので買いました。実際読んでみたムチャクチャ面白かったです。

物語は、図書室の中で、本を読んでるアピールをする女の子(実は読んでいない)と、それを見ている男の子のやりとりです。一応男の子の方が主人公ということになるのかな?

その後、やたらとSFを読み込んでいる神林さんというSF者の登場で物語の方向性が定まってきた感じです。

一例を挙げると

ディックが死んで30年だぞ!今更初訳される話がおもしろいワケないだろ!

とか、ハードSF作家のイーガンについて

みんな実は結構よくわからないまま読んでいる…

とか書いてあったりします。

主人公の男の子も最初はキャラが弱い感じがしていたのですが、「ひと昔前に流行った本を古本で買うのが趣味」という捻りの効いた個性を与えられてます。

あともう一人、図書委員の子も出てきます。彼女はシャーロキアンだったりします。

色々と、本に関する小ネタが一杯で解説もしてくれるので、あまり本について詳しくなくても笑えます。

 オススメです。

 

第32回施川ユウキ先生インタビュー 【バーナード嬢曰く。/鬱ごはん/オンノジetc……】 | 東京マンガラボ

http://konomanga.jp/guide/29661-2

バーナード嬢曰く。 (REXコミックス)

バーナード嬢曰く。 (REXコミックス)

 

 1巻は「1巻」て書いてないので、一冊で終わる可能性があったということですか。2巻には「1巻で完結したつもりだった」と書いてあります。

1巻のカバーを取った表紙は文庫本のような装丁になっています。2巻は別デザインです。