田丸雅智先生の「ショートショート書き方講座」参加
ジュンク堂ロフト名古屋店の企画、田丸雅智先生の「ショートショート書き方講座」に参加してきました。
最初は田丸雅智先生とゲストの太田忠司先生のトークショーで、それからショートショートの講義です。
具体的な内容は田丸先生の『超ショートショート講座』を読んでいただくとして、自分が超ショートショートを作った手順を公開したいと思います。
- 思いついた名刺
本、チェック、カバン、大使館、祭り、イス、車、ガス、桜、紙、死体、自転車、池、街、植木
20個マスがありましたが、15個しか思いつい来ませんでした。 - 名刺から思いつくこと
選んだのは「紙」
燃える、薄い、折れる、たばねる、チリ紙交換、折り紙、本にする、新聞紙、指を切る、投票する - 不思議な言葉をつくる
チリ紙交換に出す死体、折り紙の街、投票用紙代わりの本
以上のものから、不思議な言葉から想像を広げます。
選んだ言葉「チリ紙交換に出す死体」
・どんなものか?
死体を出すとチリ紙がもらえる
回収車がまわってくる
・メリット
死体の処理が楽
葬式に出す必要がない
・デメリット
回収車が来ないと溜まってしまう
オイルショックでチリ紙が品薄に
どんな偉い人でもグラムいくらの単位
埋める場所が無くなる
ということでできたのが「小説家になろう」サイトで読めます。
メリット、デメリットから実際の物語を考え始めたところではまだ着地点は見えていませんでしたが、頭の中で文を起こし始めたらいいオチが思いついたので、さかのぼって伏線を張りました。
結果、自分が好きなダジャレっぽいショートショートができました。
できた作品はみなさんが朗読することになりました。
みなさん不思議な言葉からイメージを広げて面白い。
自分の前に発表したのは鈴木輝一郎先生。プロの作家も教え子を連れて一般人に交じって参加です。
著書『何がなんでも新人賞獲らせます!』は自分も読みました。
そんな鈴木先生の作品は、「死体」をテーマにしたもの!
おー! 自分とネタが被っている……。
緊張のもと自分の作品の朗読。
完璧に朗読しようとしたけど、字が汚くてスラスラ読めない……(^^;)。
そして、最後の一文の一つ前を読み上げたときに、鈴木先生が、あっ!とオチに気が付いた様子。
やったー!プロの作家を驚かせたぞ!
参加者の受けもよかったようです。
よかった。
ということで、田丸先生のメソッドは面白いです。
おそらく、ネタに詰まったときにやってみると、イメージが広がって作品が生まれやすいかと思います。
田丸先生の講義は他にも種類があるようですので是非また名古屋でもやっていただきたいです。
参考までに、『星くずのフラグメンツ』は太田先生の『星町の物語』を意識してタイトルと表紙を作っていたりします。
あとがきに、ショートショートは長い棒の切断面であるという趣旨のことが紹介されていたので、じゃあ自分のは断片集だと。
今明かされる衝撃の事実!!