暖かい樹のブログ

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創作における暖機運転

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カクヨムスタートで何人かが書いていたのですが、徐々に盛り上がっていく作品の場合、連載形式で第一話だけしか読まれず離れて行ってしまうというようなのがあるようです。
そうすると、いかに序盤で読者を掴むかが問題になるかと思います。
例えば『007』の映画などの場合、まずいきなりアクションシーンが入ります。タイトルが出る前です。アバンタイトルというやつですね。これで観客を惹きつけます。
アニメだと『ダグラム』なんかは第一話は途中の話でロボットが動きます。でも、二話以降はロボットが出てこずにしばらくしてからやっと出てきます。
Vガンダム』もそのパターンですね。
もっともこれはオモチャを売るためにロボットが出てこないとマズイというスポンサーの判断によるところですが。
ちなみに逆パターンだと、『ダンガードA』はロボットに変形するサテライザーというのは出てきていますが、ロボになるのはかなり先、『宇宙空母ブルーノア』だと実際に宇宙に行くのは最終回の少し前とか、『Zガンダム』にZガンダムが出てくるのは後半とか、『ダングーガ』でダンクーガに合体するのはかなり先とか……キリがないのでやめます。
延々設定を解説して読者に飽きられるのではなく、話を進めて徐々に解説するのがいいのかもしれません。
読んでいない雑誌の途中の連載作品を読んで単行本を一巻から買うっていうパターンもあるかもしれません。
テレビのドラマも回を重ねるごとに視聴率が上がっていくパターンもあります。これってつまり最初の話を見ずに途中から見始めてるということですねよ。

途中からでも面白ければいいと。

書評家の大矢博子さんの「暖機運転」という概念が面白かったで見てほしいです。

twilog.org

暖機運転……細胞のアポトーシスみたいですね。
他にもツイッターで見た話で、マンガの講座で書いた序盤をバッサリ削除するというのがありました(元ツイートが分からなくなっています。レポート漫画だった気が)。
あとで削除すると分かっていても書く導入部分、こういうのが必要なのかもしれません。

 

脳天気にもホドがある。 ―燃えドラ夫婦のリハビリ日記

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