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暖かい樹のブログ

楠樹暖の覚書

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要素分解共鳴結合(星新一の創作秘伝)

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星新一 空想工房へようこそ』という本を読んでいたら星新一先生の創作の秘密が書いてありました。

こうしてメモの山から言葉をもみ続けると、「やがて神がかり状態がおとずれてくる」。頭の中で異様な言葉の組み合わせができては消え、見込みのありそうなものが自分の中の「常識のフルイの目」に残る。さらにそこから、最良と思われるものをつまみあげる瞬間が訪れる。

とあります。

さらに読み進めると、江坂遊先生が星新一作品について「要素分解共鳴結合」という言葉で説明しています。

「要素」(ある言葉)を「分解」し(その言葉から思いつくあらゆる言葉を列挙)、「共鳴」させる(組み合わせてストーリー構成する)。

これらを読んで気がつきました。このあいだ自分が星新一賞に応募した作品が「要素分解共鳴結合」を機械的にやっていたということに。

自分でも知らず知らずのうちに星新一先生と同じ領域に到達していたのですね(大げさ)。

ちなみに、コンピュータを使って書いた作品は次のような手順になっています。

  1. 文書生成ツール=楠樹曖で、楠樹暖作品1001編を入力として文章を形態素に分解し、マルコフ連鎖で繋ぎ合わせて文を作る。
  2. 出来た文をフルイにかけて、似たような文の近くに配置する。

コンピュータが行うのは「要素」を形態素まで「分解」し、マルコフ連鎖で「共鳴結合」することです。

人間が行うのは「要素」を文単位として意味が似ている文を探して(「共鳴」)、文を移動する(「結合」)ことです。

コンピュータと人間で、レベルの異なる「要素分解共鳴結合」をしているわけですね。

星新一賞に応募する前に「要素分解共鳴結合」のことを知っていれば説明に盛り込んだのに……。

 

kusunokidan.hatenablog.jp

 

星新一 空想工房へようこそ (とんぼの本)

星新一 空想工房へようこそ (とんぼの本)

 

 

↓この本に「要素分解共鳴結合」について詳しく書いてあるようです。

小さな物語のつくり方

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