第2回名古屋SFシンポジウムのメモ書き
9月26日に椙山女学園大学にて行われました「名古屋SFシンポジウム」に行ってきました。
パネル1「宇宙SFは今」
- 地球は宇宙の中心で一番汚い。宇宙ほど神の世界で綺麗。なので宇宙へ出る。
- 『火星の人』からの宇宙事故、漂流モノ
- 「宇宙では想定外のことが起きる→ジェイソンが現れる」
- 中間管理職SFダイナマンのワニシンカ回、教授→助教授→講師→助手と誘拐。教授では液状化マシンを動かせなかった。
- 抽象的なものを言語にしないといけないのは小説としてはボツにした。
- 汚い宇宙船は書いてもしょうがない。
- 電子書籍はインタラクティブな方向へ。読者と作る。
- 宇宙船ではパンは一口サイズ。パン粉が出ると粉塵爆発が起きる。
- ロボット工学でアトムの影響は実は少ない。
パネル2「東欧SFを語る」
- 東欧でファンタジーが生まれたのはペレストロイカ以降。
- 東方教会は甘いので一神教文学でなくても許された。
- アメリカの図書館ではハリーポッターは置かないでと言われる。一神教を否定しているから。
- 東欧では日本の怪談が好まれる。
- ソ連崩壊で、ロシア語でなくローカルな言語で書かれる話が増えて広がらなくなった。
- 罰当たり
パネル3「ウトゥルフ神話への誘い」
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クトゥルフ神話は他のジャンルと親和性が高い。
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お気に入り作品
立原透耶さん『アウトサイダー』『ランドルフカーターの陳述』『壁の中の鼠』
増田まもるさん『無名都市』『闇に囁くもの』『神殿』 -
コズミックホラー=この世の理不尽さ
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アメリカのもう一つの文学の出発点
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中国ではラヴクラフトは怖いと思われていない。
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Cuthulhuの発音は英語圏の人が読むと「クルル」に近い。THをルをするのは抵抗があるので「クスルー」が近い。
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中国では「克蘇魯」と表記
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発音自体はラヴクラフトは明確にするのを避けてぼかしている。
- ラヴクラフトとクトルゥフは分けて考える。
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ラヴクラフトはSF作家。ハードSF
各パネルの間は物販や、サイン会も行われました。
終了後は、名古屋駅近くへ移動して懇親会でした。
↓若干整形したツイート
#名古屋SFシンポジウム 懇親会で配ろうかと思っている名刺代わりの折本30冊作成完了。SF&クトゥルーのオムニバス掌編集。あと、懇親会に出席しない人用に10冊作成。これだけあれば充分ですよね。 10冊の方は早いもの順でプレゼント! pic.twitter.com/r2e1cLaHvo
— 楠樹 暖 (@kusunokidan) 2015, 9月 25
#名古屋SFシンポジウム パネル1「宇宙SFは今」宇宙SFという幅広いジャンルから宇宙事故、漂流物へ。そして中間管理職SFの話へ。地球は宇宙からの中心で汚いので宇宙へ出るという思想を紹介。宇宙では想定外のことが起きる→ジェイソンが現れてもおかしくない(笑)
— 楠樹 暖 (@kusunokidan) 2015, 9月 27
#名古屋SFシンポジウム ダイナマンのワニシンカ回の紹介が面白かった。液状化マシンを動かすために教授を誘拐したが動かせず。助教授→講師→助手と誘拐してやっと動かせる人をゲット。教授は理論を知っているけど実際に作れるのは現場に近い人。
— 楠樹 暖 (@kusunokidan) 2015, 9月 27
#名古屋SFシンポジウム パネル2「東欧SFを語る」
東欧でファンタジーが生まれたのはペレストロイカ以降。東方教会は甘いので一神教文学でなくても許された。アメリカの図書館ではハリーポッターは置かないでと言われる。一神教を否定しているから。東欧の土着の民話は日本の怪談と似ている。
— 楠樹 暖 (@kusunokidan) 2015, 9月 27
#名古屋SFシンポジウム 現役学生のあくえりさんも参加で東欧の話ってハードル高いんじゃないかと思ってました。自分なら泣いて辞退するレベル。そしたら司会の舞狂の無茶振り!なんとかこなしたあくえりさん。スゴイ!無茶振りではなく、信頼に基づいた振りだったんですね。舞狂さんの名司会!
— 楠樹 暖 (@kusunokidan) 2015, 9月 27
#名古屋SFシンポジウム パネル3「クトゥルフ神話への誘い」
クトゥルフ神話は他のジャンルと親和性が高い。ラヴクラフトの文体は小説というより散文詩。コズミックホラー=この世の理不尽さ。ラヴクラフトはSF作家。ハードSF。
— 楠樹 暖 (@kusunokidan) 2015, 9月 27
#名古屋SFシンポジウム 中国ではラヴクラフトは怖いと思われていない。中国では「克蘇魯」と表記。Cthulhuの発音は英語圏の人が読むと「クルル」に近い。THをルをするのは抵抗があるので「クスルー」が近い。発音自体はラヴクラフトは明確にするのを避けてぼかしている。
— 楠樹 暖 (@kusunokidan) 2015, 9月 27
#名古屋SFシンポジウム 問題の第3部(笑)。現役学生の司会は正直グダグダだったが逆に良かった。このグルーヴ感!みなが優しく、ゲストも気を使い、聴衆も参加。この一体感は方向性として残して欲しい(笑)
— 楠樹 暖 (@kusunokidan) 2015, 9月 27
#名古屋SFシンポジウム 3部の司会の子が「なんか」とか「みたいな」とかいうような言葉を使っていて、名状しがたい何かかなぁ、とか「バールのようなもの」へのリスペクトかなと思ったり(笑)
— 楠樹 暖 (@kusunokidan) 2015, 9月 27
#名古屋SFシンポジウム 日本におけるクトゥルフ神話の流れとしてはTRPGについての言及は是非欲しかった。SAN値とかもう一般用語ですし。あと、PCゲームの『デモンベイン』の功績も大きいらしいです。
— 楠樹 暖 (@kusunokidan) 2015, 9月 27