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伊藤計劃『ハーモニー』のETML

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伊藤計劃先生の『ハーモニー』を読んだわけですが、創作系の人が読んだなら思うであろうことが一つあります。

それは、「ETMLで文章を書いてみたい」です。

ETMLはHTMLみたいなマークアップ言語で、感情を記述できるものです。

こんな感じ↓

<?Emotion-in-Text Markup Language:version=1.2:encoding=EMO-590378?>
<!DOCTYPE etml PUBLIC:-//WENC//DTD ETML 1.2 transitional//EN>
<etml: lang=ja>
<body>
</body>
</etml>

これをTwitter小説で実現しようとすると問題が!

本文が無いこの部分だけで160字以上あります。140文字しか使えないTwitter小説では実現不可能でした(^^;)

宣言文を省略すればよさそうですけど、どういうのが省略可能かは分かりません。

あと、『ハーモニー』の中では嬉しいとか楽しいとかいう感情のタグが見当たりません。規約が明確でないといかんともしがたく……。

作中、<anger>とか<fear>とか<sadness>は出てきた気がします。あと、どういうのがあるか想像してみます。

そこで参考にするのは『インサイド・ヘッド』という映画。これは頭の中の感情を擬人化したものらしいです(自分は見ていない)。

主人公の頭の中には

  • ヨロコビ(JOY)
  • カナシミ(SADNESS)
  • イカリ(ANGER)
  • ムカムカ(DISGUST)
  • ビビリ(FEAR)

というキャラが居るらしいです。

つまり、喜びを表すタグは<joy>でないかと推測できます。

ということで、ETMLで物語を書いてみましょう。

<?Emotion-in-Text Markup Language:version=1.2:encoding=EMO-590378?>
<!DOCTYPE etml PUBLIC:-//WENC//DTD ETML 1.2 transitional//EN>
<etml: lang=ja>
<body>

<joy>

箸が転んだ。

</joy>
</body>
</etml>

 

 

ハーモニー ハヤカワ文庫JA

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