『華氏451度』と真空チューブ列車
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『華氏415度』を新約で読んでいる最中なのですが、気になるところがあったら旧約と比較したり、洋書と比較したりしてます。
で、今日気になったのは主人公の通勤手段です。映画版のイメージではモノレールですが、小説では地下鉄になっています。よく読むとタダの地下鉄ではなく、真空チューブ列車のようです。
真空チューブ列車というを簡単に説明すると、空気抵抗を減らすためにチューブの中を真空にしてそこに列車を走らせるというものです。
確か、名城大学で研究していたはずとググってみたら……
1970年に名古屋で「国際SFシンポジウム」っていうのを開催していて、そこで話し合われてたようです。
何気に奥が深い……。
ちなみに原著では
lubricated flue
となっている箇所が、新約版では
油をひいた地中の送管
となっています。
ルブリカントは潤滑油なので直訳するとそうなのですが、ここは「真空で空気抵抗が少ない」ことの暗喩として「潤滑油」と捉えるほうが妥当かと思われます。