女性作家・評論家によるパネル 2015
椙山女学園大学の『女性作家・評論家によるパネル 2015』聴いてきました。面白かったです。
堀田あけみ/水生大海/吉川トリコ/後藤みわこ/大矢博子(敬称略)による打ち合わせなしのなかばフ リートーク。
賞に応募の動機から始まって黒歴史の話やら小説に書くと何か言われるものの話題。サイン会を挟んで後半は好きな本の紹介や質疑応答でした。
物販では、各先生の本が10%引きで買え、そのままサインしてもらえる状態でした。
以下、自分が気になったところを書きます。
後藤みわこ先生の応募の話。公募で1作品100枚よりも、5枚20作品を出すっていうもの。児童文学だと短い話の公募が多いらしいです。他の先生は短いの書けないと言ってました。
→自分は寧ろ長いのが書けないぞ(^^;)。あらすじ小説みたいですが……。
どういう人が新人賞を獲るかという話。流れをつかむ人。残ってくる作品はどれも賞を獲れるレベル。違いは下読みの流れ、2次の流れに乗れる人。その新人賞で前にどういう作品が選ばれているかを調べておく必要あり。そもそも応募する新人賞を間違えている場合も多いらしい。
作家が生まれる流れ。
読んだ本が面白かった→
①もっと読みたい→評論家
②自分も書きたい→
②-1書けない→END
②-2書ききる→作家
中日新聞のWeb連載小説で禁止されていたこと。
- 犯罪
- 政治的なこと
- 性的なこと。
児童文学では、 主人公の成長を書かないといけない。
→児童文学に限らず、「主人公の成長」ってよく聞きますね。
後藤みわこ先生は男の子の一人称小説はいくらでも書けるけど、女の子の一人称小説は書けないとのこと。男の子のに幻想を抱いているから書 けるという説が。
→そういえば、エロのクオリティを落とさないようにするために、永井豪の童貞を担当の人が守っていたとかいう話を思い出しました。
大矢博子さんの言葉、Web(ブログ等)から編集の目に留まり評論家になった人は、読者の存在を考えている。読者が読んで楽しめるように書いている。
→別 の機会に大矢さんから聞いた話で、読んだら作品を読みたくなるような書評っていうのは、自分が感想を書くときの基準です。忘れがちだけど。
今日のパネルの導入部で、「新人賞を獲らずにデビューする作家はほとんどない」という趣旨の話。最近は持ち込みも減っているとか。
→セルフパブリッシングから紙本とか、小説家になろうサイトから紙本とかの流れも最近よく聞くけど……。あと、水生大海先生と同じ鈴木輝一郎先生の小説塾の竹雀綾人先生は持ち込みだそうですよ。
このイベントは来年以降も続けていくそうです。
タダでこういう話が聴けるのはありがたいですね。
なんでこれを推すかというと、中身がTwitter小説(twnovel)なのと、twnovelの名古屋オフに竹雀先生に来て頂いたことがあるからです。