創作論
日本SF作家クラブの小さな小説コンテストに参加しました。 過去2回も参加して第1回は2作応募し、1作が一次通過してフィードバックコメントを頂きました。 第3回である今回は2作応募しました。 www.pixiv.net www.pixiv.net 『クロノトリアージ』の方はお題の…
写経をやってみた。写経と言ってもお経を書き写す本当の写経ではなく、他の人の書いた小説を書き写すもの。きっと勉強になるだろうと思いやってみました。 課題本に選んだのは谷川流『涼宮ハルヒの憂鬱』です。 どうも自分の書く文体は暗い感じがするので、…
ショートショート大賞結果が出ていますが、自分のは落選…… ということで、応募作の供養のために「小説家になろう」サイトに置きました。 ■張子のマルコフ ncode.syosetu.com 実は星新一賞に送って落選したのを流用しました。 なのでショートショートというよ…
他人の作ったPDFのゲラで気になったことがあります。 それは禁則処理。 促音が行頭に来ていました。 PDFのプロパティを見ると一太郎で作ったもののようです。 で、一太郎の設定ってどうなってるんだろうと、自分の一太郎を確認してみると―― 禁則処理はオン/…
ジュンク堂ロフト名古屋店の企画、田丸雅智先生の「ショートショート書き方講座」に参加してきました。最初は田丸雅智先生とゲストの太田忠司先生のトークショーで、それからショートショートの講義です。具体的な内容は田丸先生の『超ショートショート講座…
カクヨムスタートで何人かが書いていたのですが、徐々に盛り上がっていく作品の場合、連載形式で第一話だけしか読まれず離れて行ってしまうというようなのがあるようです。そうすると、いかに序盤で読者を掴むかが問題になるかと思います。例えば『007』の映…
カクヨムで一作品だけでは寂しいので、過去のTwitter小説を載せることにしました。 まずは『スマホ探偵須磨寺ほのか』 kakuyomu.jp 連作形式を試してみたいので、20作品あるのを一日一話ずつ公開していきます(全部予約済み)。 作品ページのURLは公開前のURL…
KADOKAWAから小説投稿サイトがスタートしました。 kakuyomu.jp 小説投稿サイトというと「小説家になろう」をはじめ「ノベルジム」等、色々あります。 カクヨムの特徴は大手が運営していて、メジャーなタイトルの二次創作をあらかじめ許可していることでしょ…
掌編とかショートショートではキャラクターに名前を付けずに「彼」とか、「男」とか表現していたのですが、そろそろ長めの話でもと思い、名前を調べ始めたところです。 しかし、これが難しい。 実際にリアルに知っている人の苗字だと、その人をモデルにした…
『星新一 空想工房へようこそ』という本を読んでいたら星新一先生の創作の秘密が書いてありました。 こうしてメモの山から言葉をもみ続けると、「やがて神がかり状態がおとずれてくる」。頭の中で異様な言葉の組み合わせができては消え、見込みのありそうな…
今期始まったラノベ原作のアニメ2タイトルの第1話が同じ構造だと話題です。 ライトノベルのテンプレート化が進んだ結果とも言えます。 が、テンプレ化というと印象が悪いのですが、物語を書くテクニックが確立されたと考えた方がいいのではないでしょうか? …
公募ガイドのTO-BE阿刀田高のTO-BE小説工房で佳作を頂きました。 このコーナーは毎月お題に沿ったショートショートを募集するというもの。 今回のお題は「人類最後の男」でした。 お題を見たときに思ったのが過去に書いたTwitter小説です。 #twnovel 最後の…
星新一賞へ応募しました。 hoshiaward.nikkei.co.jp 人工知能が書いた小説でもいいということで、楠樹曖botのプログラムを使用して書いた文章で応募することにしました。 twitter.com 暖(ダン)じゃなく曖(アイ)です。アイはAIともかけています。 楠樹曖botの…
昨日は伊藤計劃先生のETMLを取り上げました。 変わった記法といえば、冲方丁先生の「クランチ文体」も忘れてはいけません(じんたねさんがブログで取り上げていたので思い出した)。 以前、Twitter小説でチャレンジしたときのがコレ↓ #twnovel 忠臣蔵=(「殿…
伊藤計劃先生の『ハーモニー』を読んだわけですが、創作系の人が読んだなら思うであろうことが一つあります。 それは、「ETMLで文章を書いてみたい」です。 ETMLはHTMLみたいなマークアップ言語で、感情を記述できるものです。 こんな感じ↓ <etml: lang=ja><body></body></etml> これをTwitter小…
先日フランケンシュタインのことを調べていた時に出てきた単語「フランケンシュタイン・コンプレックス」、この概念面白いですね。 フランケンシュタイン・コンプレックス - Wikipedia 人造人間やロボットに、創造主である人間が滅ばされるんじゃないかとい…
中日新聞(東京新聞)の「300文字小説」に応募するため用の書き方指南本。 文章スクールの生徒の作った掌編を参考に書き方を説明してくれます。 テンプレートもあるので、それに当て嵌めれば作品ができるというもの。 テンプレート式 超ショート小説の書き方 …
アニメ『放課後のプレアデス』のノベライズのお試し版ですが、ただのお試し版ではなく、文章の書くときの工夫を紹介してくれてたりします。 工夫を入れた場合と入れない場合の具体的な例を書いているので分かりやすいです。 あと、この電子書籍自体は『放課…
このブログを読んでいる人にはとっては三点リーダーは二つ並べて書くというのは常識のことと思います。しかし、意外と知られていないのが、「会話文で三点リーダーだけの場合は二個でなく、四個並べる」というルール。こんな感じです。「…………」まぁ、自分も…
「校正」の話題のようなのて、校正の参考になる本を紹介します。 実例校正教室 作者: 日本エディタースクール 出版社/メーカー: 日本エディタースクール出版部 発売日: 2000/12 メディア: 単行本 購入: 7人 クリック: 53回 この商品を含むブログ (5件) を見…
公募ガイドの阿刀田高のTO-BE小説工房の第6回に応募しました。 お題は「夢のまた夢」 応募したのを文体診断ロゴーンにかけてみると…… 一致指数ベスト3 1 阿刀田高 86.52 太宰治 85.33 海野十三 84.7 阿刀田高先生のコーナーに送るのに、一致指数1位が阿刀田…
アニメやラノベのタイトルに使われているロゴを解説した本です。 萌えロゴデザインぱーふぇくとまにゅある 作者: 萌えロゴ制作委員会 出版社/メーカー: エムディエヌコーポレーション 発売日: 2015/04/17 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見…
著作権の表記方法ですが、自分は折本では「©KUSUNOKI Dan」としています。©はCopyrightの略です。なので、「Copyright©」とか書くと二重表現になってしまいます。©は(c)とも書きますが、これはShift JISだと©が出せないのが理由だと思いますので、Unicodeな…
文体診断ロゴーンというのに自分の文章を診断してもらいました。 対象に選んだのは、拙作『リトープスとの日々』と『神罰の予約』です。 『リトープスとの日々』 一致指数ベスト31 井上ひさし 84.32 阿刀田高 84.23 海野十三 82.3文章評価1 文章の読みやす…
教科書的な本を紹介してきましたが、今回紹介するのはホントに教科書みたいな本です。 これだけは覚えておきたいライトノベルのための日本語表現 作者: 榎本秋,諸星崇,榎本事務所 出版社/メーカー: 秀和システム 発売日: 2012/12 メディア: 単行本 購入: 1人…
昨日は、文章を書くときに人にはそれぞれ教科書にしている本があるという話で『理科系の作文技術』を紹介しましたが、自分がベースにしているのはもう一冊あります。 『ノベルゲームのシナリオ作成技法』です。 ノベルゲームのシナリオ作成技法 作者: 涼元悠…
文章を書くときに、人にはそれぞれ教科書にしている本があると思います。 自分の場合は、木下是雄『理科系の作文技術』です。 理科系の作文技術 (中公新書 (624)) 作者: 木下是雄 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 1981/01 メディア: 新書 購入: 107人…
電子書籍や折本の表紙作成に使っているツールを紹介します。 自分が主に使うのは三つです。 コミPo!ペイント GIMP では、個別に紹介していきます。 コミPo! 一番よく使うのは圧倒的にコミPo!です。 本来はマンガを描くツールですが、一枚絵を描くのに使って…
認知科学でスキーマという概念があります。 その人が持っている知識の枠組みのようなものです。 人間は何かがあると、自分が持っているその事象に似たスキーマを元に行動を決定します。 スキーマは抽象化されたものなので、実際の事象とは違う場合が多いです…
メンタルモデルと言っても、軍艦が擬人化したものではありません。 「これこれこういった時には、こうしよう」というモデルです。 これを心の中に構築しておけば経験したことのないシチュエーションでも対応が取れるはずです。 これを創作に当てはめてみます…