『ハーレムフランケン』の源流を求めて
Amazonで出版した拙作『ハーレムフランケン』の源流を考察したいと思います(自分でかよ!)。
人によっては、パクリと言うかもしれませんが、たとえば「人間が乗り込んで操縦する人型ロボット」がすべて『マジンガーZ』のパクリかと言うと言い過ぎな感じがするので勘弁してください。それに、アイデアの拝借は著作権法上セーフなので……。換骨奪胎ということでひとつよろしくお願いします。
では参ります。
- 『ブラック・ジャック』手塚治虫
ブラック・ジャックは子供の頃、不発弾事件で大怪我を負って全身ツギハギだらけになります。第1話は瀕死の金持ちの息子のパーツ取りのために仕立て屋の息子が犠牲に。でも実は……。 - 『リヴァイアサン』原作:大塚英志、画:衣谷遊
主人公は特殊部隊5人分の死体を繋ぎ合わせた人です。『ブラック・ジャック』や他の手塚作品等々のオマージュがいっぱいです。
- 『PSYCHO-PASS』
二期に登場する鹿矛囲桐斗という敵役が飛行機事故被害者184名の部位を集めた人間で、7人分の脳を使っていてそれぞれの人格を持ってます。
実は、もうひとつ影響を受けた作品があります。でも、原作を読んだことはなく、映画化されてテレビで放送していたのを最後だけ見たという状態で、作品名を出してしまうと重度のネタバレになってしまうのでタイトルは秘密にさせてください。
電子書籍『ハーレムフランケン』
Kindle Unlimited用にKDPセレクトに入れるため、カクヨムのはプロローグだけを残して下書きへ戻しました。KDPセレクトをやめたときにまた公開するかもしれません。
ちなみに、こんな話→女子寮の六人の少女が事故により死亡。死体を集めて一人の少女に。六人の少女の六つの短編。
キャッチコピーは
「この中から一人を選べないよ…」→「「私たち一人になりました」」
です。でも実は、作中で一人を選ばなければならないシチュエーションはありません(^^;)
『ハーレムフランケン』のネタを思いついたのは1年ほど前。それから『100分de名著』のフランケンシュタイン回を見て登場人物の名前なんかを考えていました。
フランケンシュタインの話自体は非常に興味深いので何度かこのブログでも取り上げています。
『ハーレムフランケン』のネーミングについてちょっと解説します。
- 入江幾太:名前は怪物を作ったヴィクター・フランケンシュタインから。名字は原作者の旦那さんパーシー・シェリーのシェリーを後ろから読んだもの。
- 後藤茉莉:原作者メアリ・シェリーのメアリから。名字は旧姓のゴドウィンから。後から気が付いたけど、『寄生獣』の後藤っぽくて結構ハマったネーミングだと感心。
- 宮田絵里:原作者メアリ・シェリーのシェリーから。
- 倉田治之:ヴィクターの友達クラヴァルから。
- 入江亜夢(未登場):ヴィクターの弟ウィリアムから。
- 犬飼康子:使用人ジャスティーヌのイヌの部分から。
- 堀戸志代:『吸血鬼』の作者ポリドリから。
- 井場譲司:「ディオダティ荘の怪奇談義」の別荘主ジョージ・ゴードン・バイロンから。
- 神達学園:ディオダティ荘のディオ=神、ダティ=dati=だち。ちなみにwikipediaだと「ディオダディ」とテが濁音になってますが、tなのでテが正解だと思います。wikipediaの項目内の他の箇所だと濁音じゃないし。
他のヒロインの子は「すごい名前生成器」で適当に。
保健の先生の名前はカクヨム連載時には違う名前でしたが、元々フランケンシュタイン関係ない名前だったし、変えていいよねってことで、茨木鐘子に変えました。これは、作中で鬼の話をしていたし、腕の話もしていたので、茨木童子っぽい名前にしました。
カクヨム連載当初は、死体の数が合わない→一体誰が?→寮母さんでした、というミステリっぽい展開も考えていましたが、きっと読者のみなさんは死者数なんて気にしてないだろうからさらっと流しました。
今回、KDPで予約にしてみたのですが、発売日の10月10日になってKindleで発売開始したはいいですが、KDPの管理画面上は「予約中(オンライン)」のまま。本来、販売開始したら「発売中」になるはずです。
無料キャンペーンの設定をしようにも灰色になって選択することができません。
おそらく、Amazon本社のあるシアトルとの時差で、発売は日本時間だけど、その他もろもろはシアトル時間になっているのかと思います。
無料キャンペーンは 2016年10月11日(火)17時〜16日(日)16時59分です。
折本『既視の名は』
我ながら安直なタイトル……。
既視感のある表紙にしてみました(^^;)。
名詞に句読点があるのは好きじゃないので付けてません。
名前に関係する掌編9編を集めた掌編集です。
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弍杏『神様とゆく!11泊12日小説を救うための読書の旅』考察
『神様とゆく!11泊12日小説を救うための読書の旅』
隙間社さんから出ている弍杏先生の本を読みました。
小説が面白くないからすべて燃やしてしまおうとする神様に対して、今まで読んだ本10冊をプレゼンして小説を救おうとする女の子の話。
居候マスコット型物語の形式を借りた、作者が面白いと感じた本を紹介する話。と取るのも一つの解釈でしょう。
しかし、自分はこれは「自殺の物語」だと受け取りました。
自殺と言っても肉体的な死ではなく、創作者が面白いものが作れなくなり、創作をやめてしまうということです。
10冊の本のプレゼンは言わば走馬灯のようなものです。
創作者としての死の前に今までのことを思い出し、そして自分の原点に触れることでまた息を吹き返す。
そういう風に思いました。
なので、作中紹介されている本を読者が読んだことがあろうがなかろうが、あまり関係はなく、あれは作者の走馬灯のリアリティを出すためのガジェットなのです。
まぁ、紹介された小説を読んだことがなくて、この作品によって興味を持って読み始めるというのも正しいと思いますし、読んだことがあって、あるあるを楽しむのも正解です。ようは楽しめればいい。
個人的によかったのは、世間的に低く見られがちなライトノベルを肯定しているところ。文字で書かれた物語に貴賎なし。
ということで、「小説を救うための読書の旅」となっていますが、創作者としての自分自身を救済する物語で、特に同じ創作者の人に響くと思いました。
折本『会議は捻れる』(楠樹式折本版)
以前、8ページ折本や、楠樹式豆本で公開した作品の楠樹式折本(16ページ)化です。
詳しくは過去記事参照のこと。
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有効期限2016年10月7日
折本『ロボとロボット』(楠樹式豆本)
以前、楠樹式折本で出したものの楠樹式豆本化です。
折本の形式は楠樹式豆本(32ページ)です。
詳しくは過去記事を↓
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折本『巨大不明生物名古屋に現わる』
『シン・ゴジラ』のアレをA4用紙で折れるようにして中に掌編小説を書いたものです。
中の掌編小説はTwitterでやってた、「#名古屋ゴジラにありそうな展開」からです。
ゴジラという名前は極力出さないようにしてこのタイトルとなりました。
ちなみに、折ると大の字になるので『宇宙人東京に現わる』に出てきた宇宙人のカタチに近いかなと。
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